INTERVIEW

2013.10.22

Nabowa

満員御礼のライブの翌日、ランチを済ませた一行が向かったのはSUNFLOWER COFFEE。落ち着いた雰囲気とオーガニックコーヒーの良い香り、インタビュアーも入れて5人が余裕ですわれる黄色いソファー席でテーブルを囲み、ドリップ、ソイラテ、カフェモカ、、、メンバーそれぞれのオーダーが揃ったところでナボワインタビュー、スタート!


昨日はライブお疲れさまでしたー!

満員御礼、バッチリ盛り上がりましたがね!

昨年の12月にやってから、頂を挟みつつも、約1年ぶりのBLUE NOTEでのライブでしたが、前回よりもまた若いお客さんや新しいファンが増えたように見えましたが、本人達から見ていてそういった変化を感じる事はありますか?

奏:自分たちのサウンドが以前の優しいサウンドと比べてアグレッシブになってきたぶん、それにつれて男性のお客さんが増えてきてくれたような気がします。

そういう所は自分たちで意識してやっている部分があるんですか?

優:ありますね。あるし、自分たちの好きな音楽が変わってきている所もあります。
その時にやりたい音楽も変わってきているというか。

啓:昔のアルバムから聞いていると、なんかどんどん若返っている感がある。

ほぉ、若返っている感というと?

啓:ファーストアルバム出した時に呼んでくれたイベンターの人から、「もっとおっさんがやってるのかと思った。」とか言われたり(笑)当時、僕らまだ24歳くらいだったので、「こんな若い人がやってると思わなかった。」なんて言われてました。 最近は歳相応になってきたかなと。

優:お客さんはやっぱり全国的にも30歳前後の人たちが多いなと思いますね。そう考えるとやっぱり若返ってるんでしょうね。僕らが20代前半からやってて、聴いてくれてるのが年上の人だったのが、今は同年代かちょっと下ぐらいになってるから、、、そいうった変化は感じますね。

サウンド的に昔と比べてアグレッシブになったり、昔の優しいイメージを持っているファンに対して変わっていく事によって裏切ってしまう、そういうところは気にしたりしますか?

奏:常にイイ感じで裏切りたい気持ちはありますね。ずっと同じだったら自分たちも飽きるし、お客さんにも「あ、こんなんあるんや」なんて新鮮さも与えたい。あと昔に比べて表現の幅が広がったというか、今まで出来なかった事もちょっとづつ出来るようになったり、そういうのも見てほしい。

ライブを見ていて思ったんですが、攻めるところはとことん攻めていて、時にはサイケデリックというか、かなりカオスティックになるポイントが幾度かありました。そこにお客さんがちゃんと着いてきている、それを魅力として受けている感も同時に感じたのですが、例えば、ネガティブな意味で「変わってしまった。」とお客さんに言われる事はあまり無いんじゃないですか?

奏:それはないですね。

啓:たまに、、「昔のあの曲やらないんですか?」とかはありますけど、やりたくないとか全くなくて。その場所と雰囲気と、なんで僕たちがそこに呼ばれたかを考えてセットを組むと今はこうなる、っていう。

というと、お客さんに合わすというより自分たちのやりたい事をやってお客さんに着いて来てもらうっていう意識のほうが強い?

優:こうやって、各地のハコでやる機会ってだいたい年に一回なんで、前に来てくれたお客さんにはまた違ったモノを見せたいし、自分たちもずっと同じ事は続けたくないし、今はアグレッシブな方向にいってるけど、それもまた変わってくると思う。やりたい事がどんどん変わっていくんで。

変わっていくという点では、最近は奏くんのソロプロジェクトTHE BED ROOM TAPEがあったり、優くんと達くんのWonder Haedzがあったりしますが、それは自然の流れで?それとも意図的に?

奏:好奇心もあるんですけど、バンドをずっとやっていく上で、いろんな所でやることって凄い大事で、そこで得られることって沢山あって、それをまたバンドにフィードバックするとまた新しい事が出来たりする。まぁ何でも経験してみないとわからないじゃないですか? それぞれいろんなアイデアがあって、例えば「これはナボワとは別かな?」っていうようなネタを貯めてて。
それぞれ人生があるから、自立出来るようにソロやったりデュオやったり、ちゃんと地に足をつけてやってこうってことでやってますね。

それは昔からあった考え方ですか?それともここ迄やってきたからこその?

啓:個々がちゃんと自立出来てるバンドってやっぱり強いんじゃないかと。格好いいバンドってメンバー個々に魅力があって、そういう所をある程度自分自身で突き詰めていけたらいいなと思いますね。

それはバンドがあってこその?

奏:そうですね。中心にはナボワがあっての話ですね。

Wonder Headzは先日ライブも見させてもらいましたけど、またナボワとは別物でしたね?

優:Wonder Headzでは全く違うものをやりたくて。ナボワでは基本はドラマーなんですけど、ちょっと前迄はドラムっていうよりも曲のアレンジだったり雰囲気作りだったり、そういう事にすごく興味があって、あんまりドラムに興味はなかったんですよ。曲がよかったらええやんって感じでずっとやって来たんですけど、最近ちょっと変わって来て、ナボワではライブでしっかり良いドラムを見せたいって思うし、それを切り離した時に自分で何が出来るかな?ってのをWonder Headzではやりたいと思ってますね。

というと、プロデューサー的な感じですか?

優:うーん、あと鍵盤も少し引けるので、そこからどういうアプローチができるかってのを今模索中ですね。

そういえば、今回もドラムセットの中にキーボードが入ってましたね。

優:あ、そうそう。あれは先にレコーディングするからダメなんすね(笑)まぁ確信犯的なところもあるんですけど。これぐらいのピアノだったらドラム叩きながらでも弾けるっていう、、、その辺は考えたりはしますけど。

先日、Ovallにインタビューした時に、今回のアルバムがリリース前にライブで披露する事が前提だったので曲作りやレコーディングでもライブを意識した内容になったと言っていました。ナボワでもそういうところを意識したりしますか?

優:昔は良くしてましたね。でも最近はなるべく(ライブと作品とは)別のモノとして考えるようにしてますね。別に再現する必要もないと思うし、ライブはライブ、CDはCDですね。

啓:ライブと音源は、なんというか全く時間軸が違う気がする。
CDは置いて行くモノじゃないですか?リリースされる頃には僕らはもっと前に居なきゃ行けない。ライブではその時の生の感覚だし。レコーディングではレコーディングでしか出来ない事があるし、それを大事にしたい。

達:CDはCDで面白い。例えば音を重ねたり出来るのもCDのいい所だし、それを聴いた人がライブに来た時に、「CDとは全然違うけど、ライブもめちゃ良い!」ってなるのが一番の狙いでもあり。

啓:そうなるとまた次のCDも楽しみにしてくれると思うんですよね。

それは素晴らしいサイクルですね。
ちなみにナボワの曲は誰が作るって決まってるんですか?

奏:役割分担的な感じで、絶対にこう!ってのは決まってないですけど、誰かが元ネタを持って来て、それに合わせて他の皆が音を足したりアレンジ加えたりしながら作りますね。 元ネタを持ってくるのは僕か達くんで、それに優くんと啓くんがいろいろ加えていくパターンが多いですね。

ナボワの曲は構成が独特ですよね? 1曲の中でどんどん曲調が変化して行くというか、それはあらかじめ全体像があるんですか?

達:最初から全体像がある曲もあるんですけど、だいたいはやりながら変わって行きますね。僕が持って行くネタは断片的なモノが多いです。

啓:結果としてああいうカタチになるというか、この後何かするとしたら何ある?ってやりながら、わりとそういう所でひねくれる部分はあるかもしれないですね。その辺はわりと優くんが得意。
それもまた次のレコーディングでは変わって来そうな気もします。

優:ちょっと次はもっとシンプルにやりたいなってのはあります。
一貫したグルーヴを作りたいなと。

来年で10周年を迎える訳ですが、これ迄やって来て音作りに対してやりきった感より未だ未だやりたい事が沢山あるってほうが強いですか?

達:そうですね。皆それぞれ出来る事も増えて来て、それをどこまでバンドに反映させていくかってのは、また一人一人違う気もするんだけど、それを出し合ってどうなっていくのか楽しみでもあるし、未だ未だ面白くなるんじゃないかなと思いますね。

じゃあナボワは未だ未だ未知な領域があるという事ですね。

奏:未知だらけだと思います。笑

啓:どうなるんやろな?笑
まさか10年前に今こんな音楽やってるとは予想してなかったと思うし、10年後も予想出来ないところにいってたほうが面白いと思う。

いいですね♪

とにもかくにも10年近くナボワをやってきて、年齢的にもそれぞれ人生というか生活の事も含めいろいろ考え方も変わって来たと思います。

改めて、「音楽」とは自分にとってどういうものでしょう?

奏:個人的には、勉強もそんなにしてこなかったし、運動も全然できないし、コミュニケーション能力もそんなにないし、、、学校から家帰ったらずーっとゲームばっかりしてたんですよ。何やっても続かなかったんですけど、ただ唯一続いてるのが音楽なんです。音楽することによってこうやって一つのチームに入れてもらって、全国いろんな所いってライブしたりCD置かしてもらったりして生活ができてる。いろんな人と会うようになってコミュニケーション能力もちょっとづつ増えて行って、ようやく人並みになれたかなぁと。笑 自分にとってはライフラインですね。音楽によって楽しめてるし、勉強もできるし、人間として成長できてる。もうこれしかないかなってのが音楽ですね。

じゃあ、もう一生音楽?

奏:何かしら携わってないと、僕は無理だと思う。笑

啓:僕は、、、物心ついた時から音楽やってたんで、逆に当たり前にやってた時期がすごく長かったんですよ。幼稚園とか小学校の頃は他のみんなも普通にやってると思ってたし、当たり前に水飲むのと同じぐらいに思ってた。そうでもないぞと気がついたのが中学生の頃。だから、今も当たり前にやってる感が強いんですけど、もはやそれ無しではやっていけないってのもありますね。なんやろ、ほんまに水みたいな。他の事で忙しくて音楽出来ないとめっちゃ喉渇くみたいな。
小さい頃は習い事ばっかでもうやめたいって思った時もありましたけど、今はやっぱりやってて良かったなと思いますね。自分が楽しいって思える事で生活出来てるって一番いいじゃないですか。

達:例えば社会人の人ともそんなに変わらないと思うんですけど、やりたい事を仕事にしてる人、自分にはコレだ!ってやってる人と同じ感覚やと思います。
自分が身を置いてて一番しっくりくる場所的な。

優:これまた個人個人違うと思うんですけど、僕に取っては社会と自分を繋ぐ唯一の方法。
やっぱり、曲作るのって、ほんと死にたいと思う事もあるんですよ。もう凄い自信を無くしたりとか、、、でも、それを抜ける瞬間があって、それがめっちゃ気持ち良いんですよね。
ゲージでいったら80%ぐらいまでは一瞬でいくんですよ。自分の目に見えてる能力でそこまではいけるんですけど、その先の20%を最高点にもっていくために凄い時間がかかったり、その間苦しいんですよね。でもそれを抜けた時の感覚が音楽をやってる中で一番好きですね。ライブはその後のご褒美みたいな。
音楽は辛くて楽しいです。笑

それではその音楽のカッコよさとは何でしょうか?
もしくはカッコいい音楽とはそれぞれにとってどんな音楽ですか?

一同:う〜〜ん、、、

優:あんま具体的に説明出来ないんですけど、他の音楽聴いてても、自分たちでやっててもそうなんですけど、感動すると鳥肌立つじゃないですか?ジワッとなる感じ。アレですね。笑

それがあるかないかって事ですね?

優:アレがないとやっぱ震えてないですもんね。自分の心は。
自分でやっててもたまにあったり。シチュエーションによって。

直感的な部分ですね。

優:なかなかうまく説明出来ないですけど。

啓:逆にそれが、言葉にならない所がカッコいいんじゃないの?

奏:ひとつ思ったのが、ライブでミスってあるじゃないですか?
それがミスから転じて他の方向にうまく行く瞬間、その人の表情とか、
周りがそれにのかっていく感じとか、それってその人が長年練習して来て積み重ねて来たものがとっさに出て来たものだと思うんですよ。そういうのって見ててカッコいいなって思いますね。

啓:ミスって誰でもあると思うんですけど、そこからの立ち直り方って見所でもあるし、人によって違ったり、そこに面白さはあるなと思いますね。
いつの間にか違う曲になってたり。笑

達:なんやろな、、、普段聴いていてカッコいいって思う事はいろいろあるけど、僕とか、凄いジメジメした人間で、でもそんな人間が作った音楽でもカッコいい言ってくれる人もいて、音楽がそういう場であるってこと自体がカッコいいなと思いますね。

最後に静岡のファンに向けて

奏:静岡には本当に恩があって、何年か前にマトソン2とライブやったときに、
いざ帰ろうという時に車から油がすごい漏れてて、、、

一同:あった!あった!

優:次の日東京でフェスに出演だったんですよ。

奏:それで、夜中にも関わらず皆さんにいろいろ助けてもらって、何とか代車で行けるようになって。
今、こうしてライブ出来てるのも静岡の皆さんの手厚いケアのおかげです。笑
もう静岡の人はみんな優しすぎます! 本当にありがとうございます!

啓:初めて来た時から受け入れ方が凄いウェルカムで、新しいものを受け取ってくれるような、一回ファンになったらずっと来てくれるし、何だか凄いホーム感が強いですね。明日、静岡ライブか、よっしゃ!みたいな。安心感がありますね。 これからもよろしくお願いします!

優:来年はナボワ10周年なんで、ニューアルバムも出す予定です。
またライブで来たいですね。

こちらこそこれからもよろしくお願いします!
今後も楽しみですね!

今日はありがとうございました!

 

 

窓の外はしとしとと秋雨、コーヒーと雨のブレンドされた香りの余韻、4人の人柄の良さと仲良し具合がまったりとした午後の空気と相まって、インタビュー後もついつい長居してしまった。
来年は結成10周年という事でニューアルバムの他にもいろいろ企画があるらしい、、、これからも未だ未だお楽しみがいっぱいのナボワ。
我々もそのお楽しみをシェアしてこれからもパーティーを続けて行こう♪

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メンバーそれぞれに最近気になるアーティストを紹介してもらいました!

韻シスト

僕のギター師匠が所属してるバンドです。笑
もう最強だと思います。
最近ニューアルバム出しました。
一回神戸で対バンしてからずっとファンですね。

Rickie-G

歌心が超人的だと思いますね。
実は最近レコーディングに参加したんですけど、デモの段階でかなり出来上がっていて、聴けば聴くほど凄さがわかる。
人に伝えるって意味でも歌心がとにかく素晴らしいです。

BUGGE WESSELTOFF & HENRIK SCHWARZ

こちらはアーティストというか、企画的なアルバムのコラボ作品。
ノルウェーのジャズピアニストの人がハウステクノシーンのDJとデュオしてるんですけど、バイオリン版のこの人になりたいなと思うほど。
コードの持ってきかたやセッション感がたまりません。

Buld An Ark

ここ数年ハマってますね。
特にコレって曲があるわけではないけど、アルバム一枚の流れだったり、あのグループ自体の魅力が凄い好きですね。

BLACK DUB

今、大好きですね。
ドラマーが今のジャズシーンでは最高峰の人だと思いますね。
その人とラノアとやってるっているという。
PVもライブなんですよ。おそらく自宅のリビングで録ってるような。
メッチャカッコいいですよ。
ロックなんですけどやってる事がお洒落過ぎ。

 

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